6/8 演劇女子部 ファラオの墓~蛇王・スネフェル~ @サンシャイン劇場
最近当日券芸人してるワタクシ、今日も当日券で入りました。
当日券ではいると直接お金を落とせてるのを実感でき、スッキリとした気持ちで公演に望めるのでオススメ。
前回のファラオの墓と基本のシナリオは同じとのことである意味安心して入れる気持ち。(前回のファラオの墓がとてもよかったので
開演直前になってかなり動揺する情報が入ったけど、始まってしまえばあっという間に引き込まれた。
今回のストーリーは少し変更点があってサリオキスとアンケスエンのお話は全く無かったことになってた。前回関係性が中途半端だったから良い判断だったのかも。
印象に残ったメンバーを挙げよう・・・って考えるとまずスネフェルを演じただーいし、いや石田亜佑美。。
「石田亜佑美の本気を見せたい」と会見で語ってたけど、まさにそれを見せ付けられた感。
石田亜佑美の演技を見たいって人がいたらまずこの作品見せたいなって。
ツイッターの感想では凄かったとは書かれてもそれだけで終わる人も多くて、もっとほめたれよ!と今更観て思ったり。けど凄かったな・・・以外が出てこないという気持ちもわからんでもない。
今回は前回より弱さを見せるスネフェルが描かれてるけど、いつの間にかめっちゃ感情移入して見てしまっていてナイルキアが処刑される前後のシーンや終盤のメリエト皇太后とのシーンは割かしおっさんが泣くには恥ずかしいくらい泣いてしまった。皇太后とのシーンほんとやばかった・・
今回のスネフェルの良さって、粗暴なんだけど人間味があるところが魅力的で、めっちゃ起伏ある役だけどオーバーになり過ぎない演技、、、?わからんけど、それがとてもよかった。ずっと目で追ってしまった。スネフェルってのはこういう生き物なんだってこうすんなり受け入れられる感じ。
台詞が無くて椅子に座ってる時の、あだち充お得意の「・・・」みたいな感じの演技がグッときた。(突然のあだち充
スネフェル次第でどう評価が転んでもおかしくないお話でプレッシャーも相当なものだったはずだけど、本当に素晴らしかったので終演後に手が痛くなるくらい拍手しておいた。
イザイちぇる。
おっさんだった。お前誰やねん状態。歩き方から口調まで凄い作りこまれてて、スゴイなと。
歌の声量も抜群で中盤の歌唱シーンはビビビッときた。ゲネ映像見た段階では殺陣はまぁ動きを待っちゃう感じでサッパリかなと思ってたけど、今日見たらモブ役の人共々凄い良くなってた。
一番よかったのはジクとのシーン。ジク役のまーちゃんの剣?トンファー?裁きもかっちょえかったしイザイもキレてた。
酒飲んで酔っ払いのシーン、めっちゃ千鳥足で他の子にウザ絡みしてるのおもろかったな。あーいうとこで大胆にいけるのもちぇるの良いところ。
クオリティの高い脇役だった。
ナイルキアおださく。
声をガッチリ作って少し幼い感じのナイルキアに仕上がってた。前作に比べるとハープが無いこともあって見せ場は去年よりちょっと少なめだったかもだけど、去年のちぇるとは違った雰囲気になってて新鮮だった。あんな幼女感溢れる子に恋するスネフェルは大分ロリコンなんじゃないかと←
最近思ってるのはおださくは演劇割りとやれる幅は広くなくて向いてるかどうかでいうとあんまり向いてないのかなと。
そう考えるとリリウムの時のハマり方は凄かった。宛書なのかなってレベルだったね。
まぁなんにしてもおださくは女性役やらせた方が絶ッッ対にいいな。歌に関しては言うまでもなく素晴らしかった。最近ビブラートがより綺麗になったな~とか。
サリオキスかえでぃ。
前評判は賛否あった感じだけど、いざ見てみたらなかなかイケメンだったし、殺陣はかっこええし、あのサリオキスのちょっとダメ男感も出てた。カツゼツがちょっと怪しかった?かな。遠い席だったから表情はよくわからず。
敵陣に進入するのにあんなど派手なかっこして突入していいんか?とは思ったw
噂どおり殺陣の切られ方、殴られ方がめっちゃ上手かった。左右に殴られるシーンが合ったと思うけど、スピードのある吹っ飛びから逆側に行く直前にピタッと止めて逆に吹っ飛ぶから凄いキレキレの殴りになってたw 素晴らしい。
歌も芯があって声量も大分あって力強かった。あれをコンサートでも出せるようになって欲しいね。
ジクまーちゃん。
前回とジクのキャラが違いすぎて戸惑った。悪役のまーちゃんなかなか面白かったけど、ちと自分にはハマらなかったかなという。
喉がガサついてるってここ数日の情報があったけど、今日も歌のときに大分ガサついてたのがもったいなかったかな。頑張りすぎちゃってるのかしら・・・。
殺陣はかっこよかったけど、カツゼツがやっぱりいまいち良くないので台詞が聞き取れない箇所があったり。
アリ&パビのちぃちゃん羽賀ちゃん。
前作で自分が入った時、アリパビの神降臨回だったから、比べるのは酷かなとは思う(真莉愛ちゃんの「心臓がドバーーッと」回
それを差し引いてもちょっと去年よりテンポが悪かったなとか。サリオキスの壁ドン→好き!(抱きつく)の流れは面白かったけどw
ルーよこやん。
去年のルーよりちょっと難しそうな役だったように見えた。倒れてるスネフェルを無言で抱えて椅子に座らせるシーンはよくわからんけどグッときた。
主役を張る子じゃないと思うけど、毎年割りとおいしい役はもらえそうだなとか勝手に考えてた。
ネルラいーくぼさん。
去年より出番が少なかった。
いーくぼさんの演技割りと好きだからもうちょっと観たいなって単純に思ったな。
アンケスエン真莉愛ちゃん。
期待を大分超える出来だった。期待値は大分低かったけど。歌の最後のロングトーンでピッチがどっか行きそうなのを必死にこらえて歌いきれてて、その感じがたまらんかったな。ミュージカルとしてはもうちょい伸びやかに歌って欲しいところなんだろうけど、真莉愛ちゃんの歌として聞く分にはとても魅力的だった。確かな成長を感じるシーン。ヲタク目線なので、多分普通の人が聞いたらちょっと苦しそうだなと思っちゃうだろうけど。
アンケスエンとしての演技も凛とした佇まいで、去年とは違う強い女性だった。スワスワの頃と比べると変わったもんだなと。
マリタ生田。
相変わらず所作はえろいし、殺陣もかっけぇ。ただやっぱ台詞がいまいちだなとは。
今年もモブ生田の鞭がめっちゃ楽しそうだった。
マリタがイザイの右足えぐるところも楽しそうだった。エロい。相変わらずやられ方があっさり過ぎて辛い><
トキふくちゃん。
語り部として去年のまーちゃんより数段良かったなw 正直役としてはどういう位置だかいまいちわからないまま終わってしまった(小声
もう1回見られるとしたらよく観察したい役ナンバーワン。
メネプしゃきたむ。
可愛かった。衣装に着られてる感凄かった。
メリエト皇太后汐月しゅうさん。
いや、まぁ申し分ないです・・・ほんと泣かされましたよ・・・。
カーテンコールの可愛さはやばかった。「あ、UFO!」とかいってメモを取り出すしゅうさんほんまどんだけ可愛いんだと。
ケス大臣扇けいさん。
前作に引き続きもう場を引き締めてくれる存在で、本当に力強い。歌もこれがミュージカルや!という感じで圧倒的でした。
そしてイザイにやられるシーンの無様さなくそ野郎感もいい味。
他の子は役と出演者が一致してなくて2階からは認識できなかった。。。すみませんぬ。
今回演出面では謎の火をびゅんびゅん回す棒が使われてたのが何だったの感はあるものの、違ったことやってて面白かったのと、プロジェクションマッピング?が前回より多用されててカーテンと組み合わせてスピーディーに場の切り替えが行われてて観やすかった。全体のテンポがよかった感じ。
楽曲に関してはいまいち今回もこれはいい!っていうのは無かった気はする。ジクが歌った曲は面白そうって思ったけど、まーちゃんの喉の調子がいまいちだったのが残念。
何にしても今回の舞台は石田亜佑美のスネフェル。
再演に近い形だったのにこんな満足できたのはスネフェル様のおかげ。
石田亜佑美の本気は凄かった、というお話でした。