黑世界 鞘師のあの動き
ちゃんと鞘師として出演する姿を見るのは去年のひなフェス以来。
BABYMETAL現場の頃のように誰が出るかわからなくて開演前に無駄に思考がグルグルしてしまうようなこともなく、今の鞘師を見られる喜びをかみしめながら見ることが出来た(^.^)
TRUMPシリーズについてはそこまで深くは掘ってないので内容について細かく語れることは無いけど、内容はバラエティに富んでいて楽しかったなー。
ってことでひっさびさにブログ書こうと思ったのは、とある鞘師のダンスというか動きを見て感動したからなんですわ。
日和の章4話で鞘師演じるリリーが巨大な岩にすり潰されて流れ出た血から長い年月をかけてまた再生するというシーン。
って文字で見るとそんなん朗読劇じゃナレーションだけで済んでしまいそうなグロシーンなんだけど、そこを鞘師は全身を使って「表現」するのよね。
一応コンテンポラリーダンスの部類なんだろうけど見たことないような異形の動きをしていて、見ていた全員が「なんじゃぁあの動きは・・・」という感想を抱いたはず。
末満さんは色んなジャンルからキャストや作家を集めた今回の舞台では、各々の分野を生かした演出をしているように見えた。てかそういう風に作ってる。
声優の朴璐美さんでいえば一人で声色を使い分けて貰って一人の人間の年齢を表現してもらってたり、バンドボーカルの松岡充さんやバリトン歌手の上原理生さんには歌がフォーカスされてたりなど。
それが鞘師で言えばあの再生シーンの動きなんだろうなと。
上半身の色んな箇所をアイソレーションを駆使して脈打つように動かしたり肩回りが外れたかのような動きを用いて再生していく様を表現してた。
あんなんどうやってやるの。凄すぎる。
突然今まで見せてきた技術レベルをはるかに超えるものを見せてきやがった、と。
ひなフェスでは元モーニング娘。の鞘師として、BABYMETALでは3人のうちの一人としてフィットさせていき、黑世界では6年前と変わらぬリリーを演じてる。
今までのも鞘師のダンスそのものなんだけど、ひなフェス~雨下の章までのダンスは留学前にも出来たかなっていうレベルであって(片鱗は見せていたものの)、鞘師のダンスの現在位置ってものにはほぼ触れることが出来てないっていう消化不良は続いていた。
そんな所で今回のあの動きを見たもんだから、わくわくが止まらなくなってしまった。あの動きは間違いなく今の鞘師じゃないと出来ないものだし、鞘師本人の新たな「表現」だった。末満さんの要求が高いとはいえあそこまでのうごきを要求してないはず。
鞘師はやっぱ凄いなって感動しちゃった。
JME所属が決まった時のインスタでの鞘師の言い方からして既に何かしら映像作品を撮ってる可能性があるし、既存の曲をダンスで表現するという風な発言もあったから、それを見るのをめちゃくちゃ楽しみにしてるしそれを見るために生き続ける、という目標を新たに設定した。